チャットレディ帳簿つけ方|白色申告は簡易簿記でOK

確定申告の時期が近づいてきて、「帳簿って結局何をどう書けばいいの」と検索したんじゃないでしょうか。私も1年目の1月、スマホで「チャットレディ 帳簿」って何度も打ち込んだ記憶があります。青色申告の話を読むと複式簿記とか出てきて、うわ無理、って一瞬心が折れるんですよね。
先に言っておくと、白色申告なら帳簿は家計簿レベルで十分です。日付、内容、いくら入ってきたか、いくら使ったか。これだけ書けていれば、実務上は困りません。簿記の知識も、専用のソフトも要らない。ノートでもエクセルでも、スマホのメモでもいい。
白色でも帳簿は「不要」じゃない、という誤解
ここ、意外と誤解している人が多いところなんですけど、「白色申告は帳簿つけなくていい」って情報、今でもネット上にちらほら残ってるんです。昔はそうでした。でも平成26年分の確定申告からルールが変わって、白色申告でも帳簿の作成と保存が義務になっています。かなり前の話なので、今から始める人には「知らなかった」で済まない部分です。
とはいえ、義務化されたのは「簡易な帳簿」でよくて、青色申告のような複式簿記(貸し借りを両方記録する、あの面倒なやつ)までは求められていません。これを「簡易簿記」と呼びます。イメージとしては、家計簿や小遣い帳に近い。入ってきたお金と出ていったお金が、月ごとにいくらだったか一目でわかるようにしておく、というレベルです。
実際に私がつけてる帳簿の形
言葉で説明するより、実物を見たほうが早いと思うので、私が実際に使っている形式に近いものを載せます。
| 日付 | 内容 | 収入 | 経費(科目) | 経費額 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6/2 | チャットレディ報酬(A事務所) | 8,200円 | - | - | 分給計算 |
| 6/5 | 化粧品購入 | - | 美容費 | 3,400円 | ファンデ・下地 |
| 6/8 | スマホ通信費 | - | 通信費 | 3,000円 | 家事按分後 |
| 6/12 | 衣装購入 | - | 消耗品費 | 5,800円 | 撮影用ワンピース |
| 6/28 | チャットレディ報酬(B事務所) | 12,500円 | - | - | - |
これだけです。列は「日付・内容・収入・経費の科目・金額・備考」の6つで十分。月末に収入合計と経費合計を出しておけば、確定申告のときに収支内訳書へそのまま転記できます。私は最初エクセルで作りましたが、今はスマホのメモアプリに書いて、月末にまとめてエクセルに移す、というやり方に落ち着きました。正直、続けやすい方法が一番いいです。
チャットレディ特有の経費、科目に迷ったら
科目名で悩む人がすごく多いんですが、税務署も厳密に一種類だけ、とは言っていないので、ある程度自分の中で一貫性があればOKです。私が使っている振り分けはこんな感じ。
- 報酬全体 → 売上(事業収入)
- スマホ代・ネット回線代 → 通信費
- 衣装・下着・小物・照明機材 → 消耗品費
- 化粧品・ヘアサロン・脱毛 → 美容費として計上する人が多いですが、プライベート利用分との切り分けが必要
- 部屋の家賃・電気代 → 地代家賃、水道光熱費(按分が必須)
- PCやカメラ(10万円超) → 減価償却費
美容費については税務署によって見解が揺れる部分なので、「業務で必要だった理由」を自分の中で説明できるようにしておくと安心です。全額経費にするのはさすがに厳しいと思っていて、この線引きは チャットレディの経費はどこまで?衣装・家賃・機材の線引き のほうで詳しく書いています。
按分は「割合」を決めて、毎月同じ計算をするだけ
家賃や通信費みたいに、プライベートと仕事で兼用しているものは全額を経費にできません。ここは「按分」という考え方が入ります。
たとえば家賃が10万円で、稼働時間や部屋の使用実態から見て仕事に使っている割合が3割だと判断した場合、
10万円 × 30% = 3万円
これが経費になります。通信費も同じで、月8,000円のスマホ代のうち仕事利用が4割なら、8,000円 × 40% = 3,200円。この「何割にするか」の根拠は、稼働時間の割合や部屋の使用面積で決めることが多くて、私は在宅で稼働する時間をだいたい記録して、それをベースに割合を決めています。根拠が曖昧なまま高い割合にすると、後で突っ込まれたときに説明できなくなるので、ここは低めに見積もっておくほうが無難です。もう少し詳しい根拠の作り方は チャットレディ家賃按分は何割まで?根拠の作り方 にまとめてあります。
レシートは捨てない、保存期間にも注意
帳簿をつけていても、その裏付けになるレシートや領収書がないと意味がありません。白色申告の場合、帳簿そのものは7年保存、レシートや領収書などの書類は5年保存というのが基本ルールです。長いなと思うかもしれませんが、私は月ごとにジップ袋に入れて、外側に「2024年6月」って書いておくだけの管理にしています。これくらいラフでも、後で見返せれば十分です。レシートが出ないもの(コンビニのアプリ決済とか)は、購入した日と内容と金額をメモしておけば代用できます。「レシートがないと経費にできない」わけではないので、そこは チャットレディ経費、レシートないなら領収書なしでOK? も参考にしてみてください。
月末にやることは、実はこれだけ
日々の帳簿を月末に見返して、収入合計・経費合計・科目ごとの小計を出す。これを12ヶ月分積み重ねると、確定申告のときの「収支内訳書」に転記するだけの状態になります。収支内訳書はチャットレディの場合、一般用を使います。農業用や不動産用ではないので、そこだけ間違えないように。
確定申告そのものの手順は、こちらで通しでまとめています。
スマホだけで完結させたい人は、こっちのほうが参考になるかもしれません。
帳簿をつけずに放置すると、どうなるか
正直、帳簿がなくても確定申告自体は出せてしまいます。でも税務署から見られたときに証明できるものがないと、経費が全部否認される可能性があります。それに、そもそも無申告のまま放置すると、無申告加算税や延滞税が別々に上乗せされる仕組みになっています。税率は納付額や放置期間によって変わってくるので、正確な数字は国税庁のサイトで確認してほしいんですが、放置すればするほど負担が重くなる方向にしか進まないのは確かです。後回しにするメリットは一つもありません。「今からできることは何か」を整理した記事もあるので、心当たりがある人は先にこちらを読んでおいたほうがいいと思います。
チャットレディ確定申告しないとどうなる?放置のリスクと今からできること
青色申告に移るかどうかは、後で考えればいい
簡易簿記に慣れてきて、経費もある程度発生するようになったら、青色申告への切り替えを考える人もいます。青色は複式簿記の手間が増える代わりに、10万円または65万円の控除が受けられるので、収入が増えてきたタイミングで検討する価値はあります。ただ、青色申告承認申請書は開業から2ヶ月以内に出さないと間に合わないので、「来年から青色にしよう」と思った時点で一度、開業届を出しているかどうかも確認しておくといいです。
手書き・エクセル・アプリ、どれがいいか
最後に、記帳の手段についても触れておきます。手書きノートは手軽ですが、月末の集計が面倒になりやすい。エクセルは自由度が高くて、私が今使っているのもこれです。クラウド会計ソフト(freeeやマネーフォワードなど)は自動で仕訳を分類してくれる分、月額料金がかかります。稼働額がまだ月数万円程度なら、無料のエクセルテンプレートで十分だと個人的には思っています。収入が安定して増えてきたら、ソフトへの移行を考えればいい話です。
帳簿って、構えるほど大変なものじゃないんですよね。日付と金額とひとことメモ、これだけの積み重ねです。今日やるとしたら、まずは今月分の報酬とレシートを、手元にあるだけ集めてノートかエクセルに書き出してみることから始めてみてください。